ご機嫌いかがですか?
大型の台風24号は、
記録的な風速で日本を縦断していきましたね。
私の家では、庭の植木鉢がひっくり返ってしまって
大変なことになってしまいました。
さて、
本日発売の以下の最新号
週刊現代 10月13・20日号
週刊ポスト10月12・19日号
それぞれで、
年金に関する記事が掲載されていました。
それぞれ拾い読みした話です。
まず、週刊現代から
タイトルは
「人類史上初 70歳まで
みんな働く社会 何がどう変わるか?」
記事をざっと読んでの感想は
今後、日本社会では
「老後の楽しみ」とか「定年退職後の楽しみ」
なんて言葉が死語になっていくんだろうなぁ~
って感じてしまいました。
まさしく「働き方改悪」ですね。
まず、タイトルからして
「70歳まで みんなで働く社会」
ちょっと、待ってください!!
日本人の健康寿命は、何歳でしょう?
男性の場合は 72.14歳
70歳まで働くとなると、
「健康に過ごせる老後」はわずか2年ということになるんですよ。
健康でやりたいことができるいわゆる「老後の時間」は
統計上で、たった2年です。
健康寿命の年齢以降は、
健康に何らかの不具合を抱えながら生きていくということになってしまうんですよ。
これまでの、「定年退職」そしてその後の悠々自適の年金暮らしというイメージは
今では、微塵も抱けなくなってきていることは事実ですが・・・。
なんか、しょっぱなからショックな見出しですね。
記事は続きます。
今年の2月に閣議決定している「高齢社会対策大綱」では
現行で70歳まで年金の支給開始時期を本人の希望により遅らせることができる。
しかし、さらに年金の支給開始時期を70歳を超えても可能なように検討を求めているようだ。
そして、このことは、今年の6月に閣議決定した「骨太の方針」にもりこまれているとのこと。
2025年には、年金の支給が完全に65歳からになる。(女性では2030年から)
この動きは、70歳までみんなが働く社会への布石という論調。
このことを受けて、
70歳までみんなが働く社会についての予想をしています。
・年配の社員の増加により、若い社員の出世が遅れる。
特に「役職定年」の廃止は、この床を助長しそう。・ベテランが役職とそれなりの高いサラリーを独占する一方で、若手・中堅社員のサラリーが減らせれることによって、不満が溜まりこのことが組織の硬直化につながる。
・企業のAI化により、事務処理などの仕事がなくなる。残った仕事は、倉庫作業など肉体労働が中心となる。企業はこのような仕事に高い報酬を支払うということはないだろう。
・割のいい仕事がどんどん減って、その結果中産階級が激減し、超富裕層と低所得者層に二極化が進む。
・選ばなければ仕事はたくさんある。しかし、それは警備や介護、肉体労働など肉体を使う仕事で65歳を過ぎた人にはきつい。
・日本人の健康寿命は、男性72.14歳
70歳まで働くとなると、健康に過ごせる老後はわずか2年ということになる。もはや、「老後」とか「隠居」という概念そのものが消滅してしまう。以上のような予想をしています。
そして、
みんなが70歳まで働くようになれば、当然年金の支給も70歳からに繰り下げられる。
現在の厚生年金の標準的な受給額は
月額約22万円(夫婦二人暮らし)
この年金が、65歳から70歳まで支払われなくなるということは、
なんと総額1320万円も手取りが減らされることになる。
70歳まで働け!なんて日本以外の社会で政府が言えば、
暴動が起きるんじゃないか?
例えばロシアの話
男性の年金支給開始時期を
60歳から65歳に
女性は
55歳から60歳に引き上げると発表すると、
各地でデモが頻発しプーチン大統領の支持率が
10ポイント下がったそう。
大手建設会社の58歳のサラリーマンの話してとして
「自分は、総務全般の仕事で何でも屋。
そんな自分が70歳まで会社にしがみついて、
何をするんでしょうか?
これまで、きつくあたってきた後輩の部下になって
冷たい視線をあたって浴びながら、コピー取り?ぐらいですか」
最後に、
年金支給70歳になるのは間違いない。
その時、老後資産形成に成功した人間は働かなくて済むが、大半の人間は、現役時代の半分以下の給料で70歳まで働かなくてはならない。
と。
力強く結んでいる記事でした。
なんとも・・・
「データブック国際労働比較2018」では
65歳以上の男性の就業率は
日本 31.7%
米国 24. 0%
英国 14.4%
ドイツ 9.3%
フランス 3.9%
こんなデータがありました。
日本の現役サラリーマンの働き過ぎは、
世界的にも有名です。
以前、栄養ドリンクのTVコマーシャルで
「24時間戦えますか?」なんてのがありましたけど。
これからは、
「70歳まで戦えますか?」
「シルバーサラリーマン」が仕事にしがみつかなきゃない社会に
移行していくんでしょうか?
息子、娘世代には、早くから自衛手段を考えるように
働きかけるつもりです。(親のいらぬ心配話になるかもしれませんが・・・)
若いころからの
資産形成を
がっちりしていくのが
大切になるんでしょうね。
週刊現代の年金に関する記事は
以上にします。
週刊ポストの年金に関する記事については
次回にしたいと思います。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
大阪なおみの笑顔とおちゃめな日本語にやられている宵待雲でした。