60歳で定年退職、80歳まで生きるとした場合の時間は?
あなたは、 定年後の人生をどう過ごしますか?
たとえば・・・60歳で定年退職、80歳まで生きるとした場合
その時間は、(80年-60年)で20年間。
仮に一日に自分が自由に使える時間が10時間として
20年間の総計は、70,000時間になる。
この70,000時間は,
例えば
小学校から大学までの授業時間の総計の三倍。
一般労働者の年間総実労働時間の平均は1850時間。
大学を卒業して22歳から60歳までの38年間の勤務時間に相当します。
この時間を長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれ・・・ですね。
健康寿命まで退職してからの時間をエンジョイしたいですね
60歳以降の10年くらいは出費が多いようですが、
70歳を過ぎると体力や気力も衰え始め、それまでよりも食費や遊興費も一般的には減少していくでしょう。
元気な時にお金を使って、自己投資や自己実現をしたいですね。
同じ10万円でも60歳で使う場合と70歳で使う場合とでは価値が違ってくると思ってしまうんです。
2019年現在での健康寿命は
男性は、72.4歳
女性は、77.7歳
だそうです。
このデータによると一般的に女性が男性よりも約5年館健康でいられるんですね。
男性だと60歳以降は、役12年しかないことになるんです。
女性だと60歳以降は、役18年です。
65歳年金支給という国の政策に縛られて、定年後の貴重な60歳からの人生を仕事ばかりに費やすことは・・・・・・・・
ヨーロッパでは年金の支給開始年齢を待たずに、仕事を早くリタイアして年金をもらい始める人が多いようです。
実引退年齢と公式引退年齢(歳)OECD事務局資料
実引退年齢(1999~2004年) 公式引退年齢(2004年)
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
アメリカ | 64.2 | 63.1 | 65.3 | 65.3 |
イギリス | 63 | 61.6 | 65 | 60 |
ドイツ | 61.3 | 60.6 | 65 | 65 |
フランス | 59.3 | 59.5 | 60 | 60 |
日 本 | 69.3 | 66.1 | 60 | 60 |
OECD諸国平均 | 63.2 | 61.8 | 64 | 62.9 |
定年後の「自分の時間」を支える年金の繰り上げ受給
自分の人生設計を考えるうえで大事なのが、生活を支えるお金。
退職して4年目の自分は、繰り上げ受給で毎日を暮らしてきました。
年金の繰り上げ受給をすることにより、もらえる年金額をほぼ確定することができます。
それをベースに、パートしながらでも、大丈夫ならしなくても、自分の自由な時間を過ごすことができています。
ボランティア活動にも参加できます。
繰り上げ受給には、以下のようなデメリットも
年金の繰り上げ受給のデメリット
1 一度繰り上げ受給をすると、取り消しや変更ができない。
2 特別支給の厚生(共済年金)年金の定額部分がもらえない。
3 65歳前に重度の障害になっても障害基礎(厚生)年金がもらえない。
4 障がい者の特別措置および長期加入者の特別支給が受けられなくなる。
5 寡婦年金がもらえない。
上記3の補足
65歳未満で一級または、二級の障害になる人はどれくらいいるか?
厚生省のデータによると、2009年度に2779万人。
その中で障害年金受給者は168万人。
さらに168万人の中で、60~64歳の受給者は22万人。
22万人は
総受給者の0.8%
この数字は、20歳以前に障害の状態となり、障害基礎年金を受給している人が障害年金を受給している人の約37%。
さらに、年金加入期間中に障害を負ってしまって受給している人が加わる。
60歳前から障害年金を受給している人が仮に50%とすれば、60~64歳の障害年金の受給者比率はその半分の0.4%ということになる。
ということは、該当する割合は極めて低い割合になるんですね。
コロナウィルスが蔓延する中で、医療関係の方々に深く感謝しながら
とりあえず今日も、ぼーーっと暮らせることはありがたいことです。
参考文献 年金は60歳からもらえ 森永卓郎監修 溝上憲文構成 光文社