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週刊現代2020.3/21・28号10の悲劇 後編

週刊現代2020.3/21・28号10の悲劇 後編

10の悲劇
人生の後半を取り返しのつかない「決断」「選択」をしないためのアドバイス


人生の後半を後悔しないように、10の悲劇から教訓を得たいと思います。

前回に引き続きまとめた内容を紹介していきます。

10の「途端の悲劇」を教訓にするためのキーワードまとめ(後半)

6「妻」に先立たれた途端の悲劇
妻に先立たれた80代の男性の自宅が悲惨だった。

玄関からごみの山で足の踏み場もなく異臭を放っている状態。
風呂場で排泄をしている気配も。妻に先立たれ酒におぼれ、栄養バランスも崩れていた。被害妄想も出て情緒が不安定になっていた。
最後は、肝臓を壊して亡くなってしまった。

夫を亡くした妻には、遺産相続に加えて
遺族年金や死亡保険金が入るケースが多い。

それに対して、妻を亡くした夫の場合、
専業主婦だった妻の年金が単純に減るだけのことが多く経済的に苦しくなる。
家事ができない夫が独り身になれば弁当を買うなど食費がかさむ。

悲劇を避けるための教訓
その1 独り身になる前に、実際に料理にチャレンジしてみる。

その2 普段から近所の人と挨拶や会話をしておく。

7死別して「再婚」した途端の悲劇
73歳になるBさんは、前妻が亡くなった3年後に4歳年下の女性と再婚した。

Bさんの一人娘は、再婚に反対した。父親が再婚しなければすべての遺産が相続できたはずなのに、再婚により半分になってしまうことが理由らしい。

娘の反対を押し切って再婚に踏み切ったことによりこれまでうまくいっていた娘との関係が悪くなってしまった。

さらに、後妻の再婚後のライフスタイルはインドア派のBさんの正反対でアウトドア派だった。テニスやゴルフのサークルに入っていてしょっちゅう出かけてばかり。早朝から着飾ってゴルフに出かけていく妻を見送り。一人ぼっちの朝食や昼食を食べている。

嫌われるのが嫌で、サークルのラウンド費用や旅行費用も面倒を見るようになった。
家族カードのクレジットカードを作ってやるとみるみる支払額が高額になっていった。 ブランド物のバックや、宝石類までリボ払いで買っている。
加えて、料理が苦手で自分の舌に合わない。掃除も雑。こんなはずではなかったと悩む日々。

悲劇を避けるための教訓
その1 年配の女性の多くは、もはや再婚してまで家政婦のような生活を送りなくなと思っている。
再婚した妻に多くを求めてもそれは無理の心得る。

その2 再婚の相手を時間をかけて選ぶ、時にはお泊りも複数経験することによって相手の生活習慣を理解する。

その3 再婚した相手が亡くなってしまった場合には、縁もゆかりもない人間に財産がわたってしまうことを嫌う人が多い。再婚した妻との間の子供に財産が渡せるように、再婚前に「家族信託」を組むのが賢明。

8「子供と同居」を始めた途端の悲劇
老夫婦と長男夫婦の二世帯住宅の場合

お互い気を遣うことが面倒になり、一緒に食事をしなくなった。
共稼ぎの長男夫婦は、自分の子供の保育園の送迎や放課後の面倒などを当然のような雰囲気で頼っていた。
しかし、老夫婦が思うように動けなくなり孫も大きくなると態度が変わってきた。親子なのだから老夫婦を立ててくれてもいいようなものだが、ただの邪魔な老人扱いをするようになった。

悲劇を避けるための教訓
その1 二世帯住宅は、距離が近すぎるゆえに口も利かないという親子が多い。
親が子に頼り過ぎたり、口を出し過ぎたりすれば親子の縁をたつほどの事態になる場合もある。
子供とは、「スープが冷めない程度の距離」を保つようにする。

9働くのをやめて「悠々自適」になった途端の悲劇
念願の定年退職後再就職をせずに、悠々自適の生活に落とし穴が・・・

定年退職直後には、趣味や旅行を存分に楽しんだり友人と飲んだり元同僚とゴルフを楽しんだりしていた。
しかし、気づいてみると次第に手帳に予定が埋まらなくなっていった。家でずっと過ごすようになった。

妻からは「何かやりたいことないの?」とバカにしたようにいわれてしまう。病院以外では、名前も呼ばれない生活。

2017年の厚生労働省の調査によれば、躁うつ病を含む気分障害で治療を受けた約12万人の患者のうち、4割は65歳以上で約42000人に上る。その多くが「定年うつ」を見られている。

悲劇を避けるための教訓
その1 在職期間中は仕事が生活の中心にあり、趣味や旅行などは息抜き感覚で楽しめる。
生活の中心の仕事を他で埋め合わせる術のない人にとって趣味自体も面白く感じなくなる人が多い。

定年退職後の自由時間は、平均寿命から計算すると約8万時間ある。
週に2~3日働きながら何かの勉強をしたり、趣味に費やしたりいくつかのことを並行して行うのが身体的にも、精神的にもバランスが良い。

経済的メリットや気分転換などを考慮しながら自由時間を過ごしてみる。

10老後資金で「投資信託」を始めた途端の悲劇
少しでも手持ちの資金を増やし、お金の心配をせずに暮らしたい。誰でもが願っていること。
そんな気持ちを見透かすかのように銀行や証券会社がセールストークで勧誘してくる。
定年退職したCさんは、紹介されたAI関連企業の株式ファンド2000万円を購入した。

買って半年ほどは、順調だった。10%近く評価額が増えて一気に200万円も資産が増えた。

1年が過ぎた2019年末相場が下落して2000万円の資産が半分の1000万円に減ってしまった。慌てて売却したが大切な老後の資産が半分になってしまった。

悲劇を避けるための教訓
その1 脚光を浴びて上がり続けている人気のある商品は、すでに割高になっていることが多い。ある程度価格が上がってしまえば、あとは簡単に下がりやすい環境になってしまうのが投資と心得る。


例として
2000年 クリーンエネルギーで太陽光パネル製造企業が一気に上がった。
2007年 中国株式ファンドのブーム
2010年 シェールオイル・MLP関連ファンドが大きく売れた。
それぞれが、その後暴落して大勢の投資家が損をしている。

テーマ型の商品は、たいてい銀行や証券会社などの大手金融機関グループが新規開発した商品でありなんとか売りたがるのが当然。

その2 「毎月分配型」投信で失敗する人も多い。組み込まれている株式が人気のテーマ型だった場合、損をする典型となる。
人気のある投資先が入っていると見栄えは良いが割高なものが多く結果的に価格が下がりやすい。
元本が下がっているのに、さらにそれを削って分配金を受け取ると、余計に元本が下がっていく。預金を取り崩している方がマシ。

その3 銀行が薦める「ラップ口座」は、口座手数料に加えて信託報酬がどんどん取られてしまうために素人は銀行のカモになるだけ。

その4 悲劇を生まないための運用方法は、「時間と投資対象を分散させること。」
たとえば、世界の先進国と日本に50%ずつ投資するバランスファンドを考える。
これを一気に買わずに、毎月3万円ずつ買い増していく。買うタイミングを分散させることにより、一気に急落するリスクを避けることができる。

また、個人向けの日本国債もお薦め。10年ものは変動金利なので金利が上がれば利率も上がり、最低保証金利は0.05%なので銀行に預けるよりもマシ。

教訓から学んで、後悔をしないようにしたいですね。

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
最近手荒れのひどい浮浪雲でした。

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