恐山温泉 青森県

かけ流し
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青森県むつ市にある秘湯「恐山温泉」をリポートします。

入湯一口メモ


体感42度ぐらいでいずれもちょっと熱めです。お湯は酸っぱいレモンのような味、硫黄泉はうっすらと緑がかっていてほぼ透明です。


湯船の底に白い湯の花が大量に沈着しています。入浴するとその湯の花が湯に攪拌されて白濁します。

源泉かけ流しで泉質と効能は、最高に気持ちいいです。
何度でも行きたくなる秘湯です。

恐山温泉
入浴できる期間:5月1日 ~ 10月31日 6:00 ~ 18:00
料金: 500円(拝観料も兼ねます)
泉質: 硫化水素含有酸性緑ばん泉(硫黄臭のする鉄分を含んだ酸性泉)
pH値: 1.89
効能: 神経痛、リウマチ、胃腸病
源泉: 74.4度
所在地:〒035-0021 青森県むつ市大字田名部字宇曽利山
電話番号:0175-22-3825

所在地

もう少し詳しい話はいかかですか

日本三大霊場の一つとして有名な「恐山」。


滋賀県の「比叡山」、和歌山県の「高野山」と並ぶ日本最北端の霊山として知られています。恐山は死者を呼び寄せる山として有名で、あの世とこの世をつなぐ三途川が流れています。


恐山温泉は宇曽利湖のほとりにありますが、その近くに正津川があり、そこに太鼓橋が架かっています。これが有名な三途川で、あの世とこの世をつないでいると言われています。

三途の川と太鼓橋

温泉棟は、恐山菩提寺の境内の中にあるんです。

恐山の参道の真ん中付近に山門があり、そこをくぐると3つの湯小屋が出てきます。

山  門


「なんでここに温泉が?」という感じで、似たような外観の建物がばらばらに男湯、女湯、男女入替制、混浴の湯小屋が4棟設置されています。


右の湯小屋が男女交代制の「薬師の湯」です。左の二棟の湯小屋が、どちらも女性用の「冷抜の湯」、「古滝の湯」です。

薬師の湯(山門くぐって右側)
遠くに見える二棟が 女性用の「冷抜の湯」と「古滝の湯」


さらに、宿泊客用の宿坊から裏手に入って少し離れた目立たない場所にひっそりと建ってるのが「花染(はなぞめ)の湯(混浴)」

見逃してしまいがちな「花染めの湯」
しっかり混浴です

「薬師の湯(男女交替制)」


薬師の湯は少し白濁したお湯になっています。きりっとした泉質で眼病に効能があると言われています。


「薬師の湯」は恐山温泉唯一の男女が交代で入る事のできる温泉です。入浴する前に確認しておくと良いでしょう。


窓を開けて湯船に入ると、とても気持ち良いのです。しかし、湯小屋の周りは、参拝客の方が普通に歩いているので、人の少ない時だけがいいかもしれません。

「古滝(こたき)の湯(女性)」


古滝の湯は透明なお湯で、やや白濁したお湯になっています。
スッキリした泉質で胃腸病に効能があると言われています。

「冷抜(ひえ)の湯(女性)」


冷抜の湯は少し白濁したお湯になっています。しっとりした泉質で神経痛やリウマチに効能があると言われています。

「花染(はなぞめ)の湯(混浴)」


 場所が宿泊客用の宿坊から裏手に入って少し離れた目立たない場所にあるので、立ち寄る人が少ないです。

のんびり入りたい方にとって、穴場と呼べるかもしれません。ただし、混浴なので女性の方は覚悟が必要かもしれません。


花染の湯は透明なお湯で、浴槽の底に沈んだ湯の花が舞い上がってお湯が白濁します。吹き出物、切創などに効能があると言われています。

お湯に入った時に、肌が花のようにピンク色に染まる事でお湯の名前が付いたとか。

湯の花が底に
女性にはハードルの高い男女共用の脱衣所

私も、下調べが足りずに旅の初日に「薬師の湯」のみに入浴して、下風呂温泉・大間方面に移動したのですが、翌日「花染の湯」に入りたくて戻ってきて朝一番に入浴できました。

早い時間だったので人もおらずゆっくりとお湯を楽しんで、体も心もピンク色に染まってしまいまいました。

拝観料を払えば、参拝しながら入浴できる恐山の温泉。
強酸性・硫黄臭のにごり湯。
タオルの無い方は、売店でゲット。

温泉好きな方は、外せないスポットですね。

恐山周辺にも硫黄臭が

おまけ その1「恐山」が霊場になったワケ

恐山霊場には、火山ガスの影響のために、鳥がほとん見られません。草木も生えず、賽銭が腐食していたりします。


また、隣接する宇曽利湖や正津川の水に火山ガスが溶け込んでおり、酸性値が高いために生物の生育に適していないので、水質が常に透明になっています。


霊場内には多数の積み石が見られ、独特の景観を形づくっています。
これは地面から噴出する有毒な火山ガスを、空気と効率よくなじませる意味合いも持っているそうです。


霊場のあちらこちらに風車も数多く置かれていますが、火山ガスの風下に入らないための工夫だそうです。


以上のような環境が、「霊場」と言われる独特の雰囲気を醸し出しているんですね。

境内にも硫黄臭集が

風にカラカラと・・

おまけ その2 宿泊して恐山温泉をゆっくり楽しみたい方へ耳寄り情報

宿坊「吉祥閣」(きっしょうかく)


恐山にある「吉祥閣」は、恐山菩提寺の宿坊として知られています。


お寺の宿坊なので、一般の旅館やホテルとは違って食事時間や消灯時間、お勤め時間があったりします。料理も精進料理です。普段違った体験ができる宿坊となっています。興味のある方、いかがでしょう。

名称 恐山温泉宿坊吉祥閣
電話 0175-22-3825
FAX 0175-22-3402
宿泊料金 1泊2食12,000円 団体(30名以上)10,000円
※予約は宿泊日の1週間前まで
チェックイン 14:00〜17:00
チェックアウト 10:00

沢山の積み石と風にクルクル回る風車を見て、感じたことは・・・・・

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。  湯目吉

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