ご機嫌いかがですか？ 大谷直人です。
退職後の健康保険はどうしますか3つの選択肢
これから、退職を迎える方々。
退職後に忘れてはいけない手続きとして健康保険があります。
健康保険は、
医療費の自己負担が3割になったり、
1カ月に多額の医療費を負担した場合には「高額医療費」が支給されたり……など、
病気になった時の経済的な負担を軽くしてくれます。
在職中は、会社経由で強制的に加入していた「健康保険」ですが、
退職するとその翌日から健康保険の被保険者ではなくなります。
不測の事態に備えて、1日のブランクもないように健康保険の加入手続きが大事ですね。
退職後の健康保険の加入については、3つの選択肢があります。
退職後の健康保険は3種類から選ぶ
退職後の健康保険の選択肢は以下の3つです。
（1）国民健康保険に加入する
（2）任意継続被保険者になる
（3）被扶養者になる
どの選択肢でも健康保険は、医療費の自己負担は3割と同じものです。
となると、
支払うべき保険料が、どの保険に加入にするのが安く済むか？
よく考えて選択することが大事ですね。
3つの選択肢についてその特徴と保険料負担などを調べてみました。
（1）国民健康保険：所得・財産で保険料が決まる
この加入形態は地域保険として、市町村が運営しています。
自営業者や退職者などが加入している健康保険で、保険料の決まり方もそれぞれ違います。
保険料は前年の所得や保有財産などで計算されますから、
固定資産税を払っている人は、保険料が高くなる可能性がでてきます。
まずは、市町村の窓口で問い合わせて、保険料がいくらになるか実際に聞いてみるのが一番イイですね。
（2）任意継続被保険者：保険料は在職時の標準報酬月額が基準
在職時に加入していた保険にそのまま加入するのが「任意継続被保険者制度」です。
在職中の健康保険に引続き、2年間加入することができます。
ただし、退職した前日までに被保険者期間が継続して2カ月以上ないと任意継続被保険者になれません。
在職中の保険料は労使折半で、会社が保険料の半分を負担していましたが、
退職後もこの任意継続被保険者となれば、全額自己負担になります。
保険料は、在職時の標準報酬月収から決められ、計算方法は、各健康保険で個別に決められています。
例えば、全国健康保険協会（協会けんぽ）の保険料は、
退職時の標準報酬月額×9.69％～10.47％
（都道府県によって異なります）。また、40歳から64歳までの介護保険第2号被保険者は、
これに全国一律の介護保険料率1.65％が加わります。
（平成30年1月現在）
ただし、
退職者の計算される標準報酬月額が、前年の全被保険者の標準報酬月額平均額より高い場合は、
この平均額が計算に適用されることになります。
つまり、
任意継続被保険者の保険料に上限がもうけられているということですね。
例えば、
協会けんぽの平均標準報酬月額は28万円（平成29年4月現在）。
この時の保険料は、介護保険料をあわせても、3万円ちょっとの金額となります。
この平均額は健康保険によっても変わってきますので、退職前に問い合わせておくといいでしょう。
任意継続として加入するには、退職後20日以内に健康保険組合窓口で手続きをする必要があります。
また、保険料の納付が1日でも遅れたら、直ちに資格が喪失されますので気をつける必要があるようです。
（3）家族の健康保険の被扶養者になる：所得に注意！
これは、家族の被扶養者になる場合です。
これは生計が同じである親や配偶者などが加入している健康保険の被扶養者になるということです。
保険料の負担が増えるわけではありませんので、被扶養者になれるのであれば、こちらの選択がベストですね。
ただし、
被扶養者になるには、被扶養者になる人の所得制限があるんです。
収入見込み額が年収130万円未満でなくてはいけません。
雇用保険の失業給付を受給していると被扶養者となれない可能性が高くなります。
被扶養者となれない場合は、自分自身で健康保険に加入する必要があります。
3つの選択肢について、見てきました。
さて、私の場合は、
以下の選択をしました。自分なりに正解だったと思っています。
退職1年目は、任意継続被保険者になりました。
退職2年目は、国民健康保険に加入しました。
退職3年目以降は、そのまま国民健康保険ということになります。
退職1年目の後半に、任意継続被保険者についての継続を希望するかどうかの案内がきて、
納入額の多さにびっくりしてしまいました。
と同時に、在職中は納入額が半分で良かったこということで、会社のありがたみを今更ながら感じた次第です。
そこで、国民健康保険について調べることにしたんです。
私の住む仙台市の窓口に問い合わせをして、保険料がいくらになるか実際に聞いてみました。
結論は、すぐに出ました。
再雇用を選択しなかった自分は収入が少ない。というかほとんど無いので、
任意継続被保険者になるよりも、
国民健康保険に加入した方が納入金額を抑えることが出来ました。
退職後のライフスタイルにより選択肢はいろいろになってきます。
今後、退職を迎える方は、退職後にどのようにしますか？
最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。
大阪なおみさんの笑顔とお茶目な日本語に参ってしまった宵待雲でした。
